石川県
汁椀
白鷺木工
使いやすく、モダンなかたち
「硬く、刃物が切れなくなるので、仕上げに気を遣う」という職人泣かせでありながら、「軽いのに丈夫なので、落としても割れにくい」という良さを持つ栗を材料に、【あたら‐もの 汁椀】は誕生しました。
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石川県
白鷺木工
石川県
白鷺木工
使いやすく、モダンなかたち
「硬く、刃物が切れなくなるので、仕上げに気を遣う」という職人泣かせでありながら、「軽いのに丈夫なので、落としても割れにくい」という良さを持つ栗を材料に、【あたら‐もの 汁椀】は誕生しました。
一般的な汁椀に比べて、高台を広く取り、そこからの立ち上がりをシャープにしました。
簡単には倒れにくく、手のひらで包み込みやすく、さらに、モダンなフォルムを追求した結果です。
口をつける縁の部分は、特に気を使いました。
木は熱を通しにくいので、お子様にも安心してお使いいただけます。
漆器が漆を塗られる前の状態を木地といいます。
その製作の工程は多岐に渡りますが、原木の買いつけ、原木を輪切りにする縦木取りが終わると、序盤の重要な作業「けがき」を行います。けがきとは、輪切りにされた木に、製品の大きさに合わせて印をつけていくのですが、外側、内側、年輪の幅などで性質が変わるため、慎重に見極めなければなりません。かといって、たくさんつくるためには、のんびりもしていられません。
そのため、熟練の職人の目が重宝されます。
けがき、粗挽き、乾燥を経ると、いよいようつわの仕上げに入っていきます。
「外側仕上げ挽き」は、実際に手に取ったときの肌触りを左右します。
ろくろ台で高速で回転する木器に鉋を当てると、瞬く間に仕上がりますが、それだけ、刃の当て方、角度が大切になるわけです。
最後は手の感覚のみで仕上げていきます。一瞬も気を抜けません。
開湯から約1300年の歴史を誇る、石川県の山中温泉。
ここは、俳人の松尾芭蕉の「山中や 菊は手折らじ 湯の匂ひ」という句に詠まれるほど、名湯として知られると同時に、安土桃山時代から続く、「山中漆器」の産地でもあります。
石川県内の漆器の三大産地として、「塗りの輪島」「蒔絵の金沢」に並ぶ「木地の山中」と呼ばれ、全国一の木地ろくろ挽きの産地といわれます。
山中温泉の温泉街のさらに奥、山がすぐ迫る場所に、白鷺木工はあります。
3世代に渡り、山中漆器を中心に挽物木地をつくってきました。現在では、ろくろを使った木工のみならず、原木の仕入れ、製材から仕上げまで、トータルで手がけています。
また、国産材を使うなど、メイドインジャパンにこだわっています。